研修講師・美容家 渡辺ゆきよ オフィシャルサイト

 

休眠客さまへのLINE。
既読スルーされていませんか?

【お客様が来なくなる「2つの理由」】

 

大切なお客様が、ある日を境にぷっつりと来店されなくなる…「休眠客」の問題は、多くのサロン様にとって胸の痛む課題ですよね。

 

お客様がサロンから足が遠のいてしまう理由は、大きく分けて2つあります。

 

一つは、「サロン側に明らかな原因がある場合」。


例えば、スタッフの接客態度に不満があった、施術の効果が全く感じられなかった、衛生面が気になった…など。この場合は、まずサロン全体で真摯に原因を究明し、サービスの質を根本から改善する必要があります。日々の接客一つひとつを見直し、お客様に心から満足していただける体制を築くことが、何よりも先決です。

 

 

そしてもう一つが、今回のテーマである「お客様のライフスタイルの変化など、自己都合がきっかけとなる場合」です。


サロンへの不満はないけれど、仕事が忙しくなったり、ご家庭の事情が変わったりして、エステに通う習慣から少し離れてしまった…。

 

今回は、この後者のケースに焦点を当て、お客様との温かい絆を結び直し、再びサロンに足を運んでいただくためのLINEアプローチ術について、具体的にお伝えしていきます。

 

 

「また連絡します」という言葉を信じて待っていても、なかなか連絡は来ない。勇気を出してLINEを送っても、既読スルー…。


「もう、うちのサロンには興味がないのかな…」


そんな風に、寂しい気持ちになってしまうこともあるかもしれません。

 

しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。


お客様が返信しないのは、あなたやサロンが嫌いになったからではなく、単に送られてきたLINEが「自分宛てではない」と感じているだけかもしれないのです。

 

今回は、一斉配信のようなテンプレート文章から卒業し、お客様一人ひとりの心に響き、「この人になら返信したい!」と思っていただけるような、パーソナルなLINEアプローチの秘訣を具体的にお伝えします。

 

【なぜ、あなたのLINEはスルーされるのか?】

まず、なぜ休眠客へのLINEが既読スルーされがちなのか。その最大の原因は、「サロン都合」のメッセージになっていることです。


「新しいキャンペーンが始まりました!」「ご予約お待ちしています!」


これらのメッセージは、お客様の「今の状況」や「気持ち」を全く考慮していません。これでは、まるで自分には関係のないDMのように感じられても仕方ありません。

 

【お客様の心を動かす「パーソナルLINE」3つの鉄則】

 

お客様の心を動かすLINEには、必ず以下の3つの要素が含まれています。

 

1「覚えてますよ」で心を開く

前回の会話、お客様の目標やお悩みなど、カルテから具体的な情報を引用し、「あなたのことを覚えていますよ」というメッセージを伝えます。
 

 

2「あなたの味方です」で寄り添う

お客様の状況(忙しさなど)を気遣い、労う言葉を必ず入れます。

 

 

3「未来のワクワク」で動かす

「来てください」ではなく、「またキレイになる喜びを味わいませんか?」と、お客様にとってのメリットを提示します。

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実践!休眠客復活!魔法のLINE文章例

この3つの鉄則を踏まえて、具体的な文章例を見てみましょう。

 

case1:お仕事が忙しいお客様へ

NG例「〇〇様、最近ご来店がありませんが、ご予約お待ちしております。」


OK例:「〇〇様、こんにちは!新しいプロジェクトでお忙しいと伺っておりましたが、その後いかがですか?頑張り屋さんの〇〇様のこと、ご無理なさらないでくださいね。ふと鏡を見た時に、お肌が輝いていると『よし、明日も頑張ろう!』って思えませんか?また〇〇様が、キレイをチャージして活力を取り戻すお手伝いができたら嬉しいです。」

 

 

 

case2:ご家族のことで忙しいお客様へ

NG例「お得なキャンペーン中です!ぜひお越しください。」


OK例:「〇〇様、こんにちは!お子様の夏休みも近づき、お忙しい毎日かと思います。いつもご家族のために頑張る〇〇様、本当に素敵です。たまには、ご自身のことを一番に考える『ご褒美時間』を作ってみませんか?お肌も心もリフレッシュすると、またご家族にも優しくなれますよ。」

 

 

case3:美容へのモチベーションが下がっていそうなお客様へ


NG例「回数券の期限が近づいています。」


OK例:「〇〇様、こんにちは!初めてご来店された時、『△△のようになりたい』とキラキラした目でお話しくださったのを思い出して、LINEさせていただきました。せっかく芽生えた『キレイへの想い』の炎が、消えてしまってはもったいない!また私たちに、〇〇様の『キレイになるお手伝い』をさせていただけませんか?」

 

 

最後に・・・

休眠客へのアプローチは、「営業」ではありません。一度はご縁をいただいた大切なお客様との「絆を結び直す」ための、温かいコミュニケーションです。

 

ここで、一つだけ大切な心構えをお伝えします。
それは、一度のLINEですぐにお客様に戻ってきていただこう、と焦らないこと。

お客様には、お客様のペースやタイミングがあります。私たちができるのは、種を蒔き、水をやり続けるように、何度も、何度も、愛情深いメッセージを送り続けることです。


テンプレートではない、あなたの心からの言葉が繰り返し届くことで、お客様は「私のことを、ずっと気にかけてくれていたんだな」と感じ、ふとした瞬間にサロンのことを思い出してくれるはずです。そして、その温かい気持ちの積み重ねが、やがて「また、あの人に会いに行ってみようかな」という、心の動きに繋がるのです。

 

だから、LINEを送る目的は、「予約を入れてもらうこと」ではありません。


一番の目的は、「私たちは、いつでもあなたのことを想い、心配していますよ」という、あなたの真心を届けることです。

 

そのメッセージの最後に、以前お話ししたような、お客様の日常にそっと寄り添う「愛を届ける きゅん言葉」(例:「季節の変わり目、どうぞご自愛くださいね」など)を添えるのを忘れないでくださいね。

 

 

ぜひ、今日からお客様のカルテをもう一度見つめ直し、「その方だけ」に向けた、真心こもったメッセージを送ってみてください。
きっと、お客様からの温かい返信が、あなたの元に届く日が来るはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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