指示待ちスタッフが自ら動き出す!
「承認のシャワー」で作る最強チーム。
なぜ優秀なスタッフほど指示待ちになるのか?

「なぜ、うちのスタッフは指示待ちばかりなんだろう」
「もっと自分で考えて、主体的に動いてほしい」
年間220回以上の企業研修の経験から断言します
この問題の解決策は、複雑なシステムでも厳しいルールでもありません。
リーダーの「たった30秒の声かけ」を変えるだけで、スタッフは驚くほど自発的に動き始めるのです
人が自ら動く心理メカニズム~給与だけでは足りない理由
人はお給料だけでは「指示されたこと」しかしません
心理学者マズローが発見した人間の欲求階層のうち、職場で特に重要なのがこの2つです。
社会的欲求:「このチームの大切な一員でありたい」
承認欲求:「自分の価値を認めてほしい、尊敬されたい」
つまり、スタッフの心のエンジンに火をつけるのは「私はこのチームに必要な存在だ」という実感。
これを生み出すのがリーダーからの「承認」なのです。

「承認のシャワー」で心のエンジンに火をつける
承認とは「あなたの存在と行動をちゃんと見ています」という最強のメッセージ。
忙しい現場でも使える3つの視点で、承認の言葉を習慣化しましょう。
視点1:行動・結果(Do)を具体的に称える
「○○さん、さっきお客様が困っているのにすぐ気づいて対応してくれたね。あの判断力、本当に助かったよ!」
視点2:努力・プロセス(Doing)を見逃さない
「○○さん、カウンセリングの練習を自主的に続けているね。そのひたむきさを見ていて、私もすごく嬉しいよ」
視点3:存在・あり方(Be)に感謝を伝える
「○○さんがいると、チーム全体が明るくなるね。あなたの笑顔を見ているだけで、みんなが自然と前向きになれる」
今日から始める「1日3承認」実践法
朝礼・営業中・終礼で1回ずつ、合計30秒でOK
- 朝礼:前日の頑張りを振り返って承認
- 営業中:その場の良い行動をすぐに承認
- 終礼:1日の成長や貢献を承認
承認の型を覚える
「○○さん、〈具体的な行動〉してくれて、私は〈感情〉だった」
例:「〇〇さん、お客様への気配りが細やかで、私はとても安心できた」
避けたいNGパターン
- 比較で褒める(「Aさんより上手」)→チーム分断の原因
- 抽象的すぎる(「頑張ってるね」だけ)→何が良いか伝わらない
- ムラがある→不信感につながる
実際の変化事例
先日、研修を受けたA店長からこんな報告がありました。
「承認のシャワーを3か月実践した結果、以前は『これやって』と指示しないと動かなかったスタッフが、今では『こんなことをやってみたいです』と自分から提案してくるように。
売上も前年同月比15%アップしました!」
承認は、スタッフの心に「私はこのチームで価値のある存在だ」という確信を育てます。その結果、彼女たちは自然と「このチームのために何ができるか」を考えるようになるのです。
最強チームへの第一歩
スタッフが「自ら動く最強チーム」とは、リーダーが一人で引っ張るチームではありません。承認のシャワーで一人ひとりの心のエンジンが動き出し、そのエネルギーが重なって大きな推進力を生むチームです。
「指示する」から「承認する」への意識転換。この小さな変化が、あなたのサロンを誰もが輝ける最強チームへと導く最初の一歩となります。
次回予告
次回は「承認が定着しない3つの理由と解決策」をお伝えします。
さらに深く学びたい方へ
このコラムでご紹介した承認のシャワーは、私の研修カリキュラムのほんの一部です。「うちのサロンではどう実践すれば?」「スタッフ育成をもっと体系的に学びたい」という方は、ぜひお問い合わせページからお問合せください。あなたのサロンの最強チーム作りを全力でサポートいたします。