評価制度より先に見直したい「承認の文化」|人材育成で成果を出す組織とは
「社員がなかなか育たない。」

企業研修で経営者や管理職の皆さまとお話ししていると、このようなお悩みをよく伺います。
その際、多くの企業では、
評価制度を見直そう。
人事制度を変えよう。
研修を増やそう。
という話になります。
もちろん、それらも大切です。
しかし、私が現場で感じるのは、
成果が出る組織ほど、「承認」が日常にある。
ということです。
ここでいう承認とは、
「褒めること」ではありません。
例えば、
「昨日のお客様への声かけ、とても自然でしたね。」
「最後まで丁寧に対応してくれて助かりました。」
「〇〇さんらしい工夫でしたね。」
そんな事実を、そのまま言葉にして伝えることです。
反対に、多くの職場では、
できていないことは伝える。
でも、できていることは当たり前になってしまう。
その状態が続くと、
社員は
「見てもらえていない。」
と感じるようになります。
すると、
挑戦しなくなる。
提案しなくなる。
自分で考えなくなる。
人は、自分の存在や行動が認められていると感じたとき、
安心して挑戦できるようになります。
だからこそ、
人材育成とは、
知識を教えることだけではありません。
挑戦を認める文化をつくることでもあります。
管理職の役割は、
部下を評価することだけではなく、
小さな変化や成長を見つけて言葉にすること。
この積み重ねが、
「また挑戦してみよう。」
という意欲につながります。
制度はすぐには変えられないかもしれません。

でも、
管理職の一言は、今日から変えられます。
私は、人材育成の第一歩は、
「何を教えるか」ではなく、「何を認めるか」。
そこから始まるのではないかと考えています。