「また連絡します」は失客のサイン?!
~次回予約の秘訣~

【お客様の心を掴む、次回予約の秘訣】
お客様から「また連絡します」の一言。
あなたは、その言葉をどう受け止めていますか?
もちろん、本当に予定が未定な場合もありますが、実はこれがお客様がサロンから足が遠のき、
失脚になってしまう前の静かなサインであることも少なくありません。
でも、ご安心ください!
今日のコラムでは、そんな「また連絡します」を「また来るね!」に変え、
お客様が気持ちよく回数券をご利用いただけるための、
とっておきの秘訣とフォロー術をお伝えしますね。
まず、お客様が気持ちよく次回予約をしてくださるための基本の秘訣からおさらいしましょう。
秘訣1:施術後すぐに「理想の未来」と「理由」を伝える。
施術の効果をしっかりお伝えし、お客様と一緒に喜びを分かち合った後、
「〇〇様、本日の施術でこんなに素晴らしい変化がありましたね!
この状態を維持し、さらに理想の△△に近づくためには、
次回の施術は2週間後が理想的です。
なぜなら…(具体的な理由を説明。例:お肌のターンオーバーに合わせて、
集中的にケアすることで効果が最大限に高まるからです、など)」
と、プロとして最適なタイミングとその根拠を明確に伝えましょう。
秘訣2:主導権はサロンが持ちつつ、お客様に「選んでいただく」
NGなのは「いつがいいですか?」とお客様に丸投げすること。
「次回の施術は2週間後が理想ですが、例えば、〇月〇日の午前と、
〇月△日の午後でしたら、ご予約をお取りできます。
どちらかと言えば、どちらがご都合よろしいでしょうか?」と、
具体的な選択肢を2つ提示し、お客様に選んでいただく形を取りましょう。
これにより、お客様は「どちらかを選べばいいんだ」と
心理的な負担が減り、スムーズに決断しやすくなりますよ。
さて、ここからが本題です!
お客様が「また連絡します」とおっしゃった時、あなたはどのように対応していますか?
「承知しました、また、ご連絡をお待ちしています」
だけで終わらせていませんか?
特に、お客様が大切な回数券をお持ちの場合、
この「また」が、お客様にとってもサロンにとっても、
いつの間にか「消化されないまま数ヶ月…」という、
非常にもったいない事態に繋がってしまうことがあるのです。
(意外と多いこのパターン、避けたいですよね!)
お客様の「また連絡します」という言葉の裏には、
「今は忙しくて具体的な予定が立てられない」という正直な気持ちや、
他に優先したい事があるのかもしれません。
そんなお客様の状況を理解しつつ、
それでも「お客様に最高の状態を維持してほしい」がゆえに、
次への確実な橋渡しをするのが、私たちプロの役目です。
そこで、一度は「仮予約」のご提案をしてみてはいかがでしょうか?
(お客様の負担にならない範囲で)
「お忙しいことと思います。せっかくの今日の施術効果を高めるためにも、
理想の施術ペースで、スムーズにご利用いただけるよう、
もしよろしければ〇〇様の理想の周期で、仮で〇月〇日頃におさえておきましょうか?
もちろん、ご予定が合わなければキャンセルも変更も自由ですので、
ご安心くださいませ。
うっかり忘れてしまうことも防げますし、いかがでしょうか?」
それでも、お客様が「また連絡します」と仰ったら、次のフォローを徹底してみてください。
フォロー術1:安心感を与える「具体的な連絡待ち」
「かしこまりました。〇〇様のご都合の良いタイミングで、
こちらのLINEやお電話でいつでもご連絡くださいね。
もしよろしければ、1週間以内くらいにご連絡いただけると、
ご希望のお日にちでご案内しやすいかと思いますが、いかがでしょうか?」
フォロー術2:「あなたを想っています」が伝わる温かいリマインド(数日後)
そして、ご来店当日、または遅くとも翌日には、
感謝の気持ちを込めたサンキューメッセージをお送りするのは、
お客様との繋がりを深める上でとても効果的です。
さらに数日後、このような温かいリマインドを送ってみましょう。
「〇〇様、先日はありがとうございました。その後お肌の調子はいかがですか?
最近、朝晩冷え込んできましたので、温かい飲み物で身体を冷やさないようにしてくださいね。
また、〇〇様におすすめの次回の施術タイミングは〇日頃となっております。
いつでもご連絡お待ちしておりますね。」
いきなり予約を促すのではなく、まずは感謝とパーソナルな気遣いを伝え、
その上でそっと次回の目安をお知らせする。
この「あなたを想っています」という姿勢が、お客様の心を温めることでしょう。
次回予約のクロージングも、その後のフォローも、テクニックだけではありません。
根底にあるのは、「お客様に最高の状態を維持してほしい」「お客様にまたお会いしたい」という、
エステティシャンとしての純粋な想いです。
その想いが伝われば、お客様は「この人は私のことを本当に考えてくれているんだな」と感じ、
自然と「またお願いしよう」という気持ちになってくださるはずです。
「売る」のではなく「寄り添う」。
この心を忘れずに、お客様との温かい絆を育んでいきましょう。
きっと、あなたのサロンは、お客様が喜んで回数券を使い切り、
さらに継続してくださる「予約でいっぱい」の人気サロンになるはずですよ!