『ただの「商品説明」になってない?
お客様の心を動かす魔法の言葉とは?』

エステティシャンの皆様へ
日々の施術の合間を縫って、店内POPを作ったり、ホットペッパービューティーのメニューを更新したり、ブログやインスタグラムを投稿したり…お客様にサロンの魅力を伝えるための努力、本当に素晴らしいと思います。
でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください
そのPOPやSNS投稿、もしかして「商品の説明」や「機能の紹介」に終始してしまっていませんか?
「新登場!高濃度ビタミンC配合セラム!」「最新式〇〇マシン導入!60分△△円!」
これらの情報は確かに大切です。
しかし、これだけでは、お客様の心はなかなか動きません
なぜなら、お客様が本当に知りたいのは、「その商品やサービスが、私の未来をどう変えてくれるの?」ということだからです。
今回は、サロンの情報発信を劇的に変える、最も重要なライティングスキル。
「説明」ではなく「お客様の理想の未来」を語るための具体的なコツと、今日から使える言葉の言い換え術をお伝えしますね。
【あなたの言葉、響いてる?「説明」と「お客様の理想の未来」の違い】
- 説明(機能/特徴): その商品やサービスが「何であるか」「何ができるか」という事実。
例:「高濃度ビタミンC配合」「リフトアップ効果のあるラジオ波」
- お客様の理想の未来(ベネフィット): その商品やサービスによって、お客様が得られる「素晴らしい体験」や「理想の未来」。
例:「鏡を見るたび、自分の肌に自信が持てる毎日」「友人から『最近、何かした?すごくキレイ!』と褒められる喜び」
お客様は「ビタミンC」が欲しいのではなく、「透明感のある肌」という未来が欲しいのです。
私たちは、この「未来」を言葉で描き、お客様にプレゼントするお手伝いをするのです。
【今日から使える!「お客様の理想の未来を語る」具体的な文章術&言い換え例】
では、POPやホットペッパー、SNSでどのように「未来」を語れば良いのでしょうか?
具体的なシチュエーション別に見ていきましょう。
1.店内POP・チラシ編
- ありがちなNG例(説明)
「新発売!〇〇美容液 30ml 8,800円 高保湿ヒアルロン酸配合!」
- 心を掴むOK例(お客様の理想の未来を語る):
「あの頃のハリ、あきらめないで!夕方になっても乾燥知らずの『うるおい続く肌』へ。〇〇美容液で、ファンデーションのノリが違う朝を迎えませんか?」
(その下に、商品名や価格、特徴などを小さく記載)
ポイント: お客様の悩み(乾燥)に寄り添い、具体的な未来(ファンデーションのノリが違う朝)を提示することで、「私のことかも!」と思わせる。
2.ホットペッパービューティーのメニュー名・説明文編
- ありがちなNG例(機能の説明):
メニュー名:「小顔矯正フェイシャル 70分」
説明文:「最新の〇〇マシンを使用し、顔の歪みを整え、リンパの流れを促進します。」
- 心を掴むOK例(未来を語る):
メニュー名:「写真写りに自信!『私史上、最小』を叶えるシャープフェイスラインコース 70分」
説明文:「『最近、フェイスラインがぼやけてきた…』そんなあなたへ。プロの技術でキュッと引き締まった輪郭へ導きます。施術後、鏡に映るスッキリしたご自身の姿に、思わず笑顔がこぼれるはず。同窓会や大切なイベント前の駆け込みにも◎」
ポイント: 「写真写りに自信」「私史上、最小」といった、お客様が憧れる具体的なシーンや感情に訴えかける。説明文でも、施術後の感動を追体験させるような言葉を選ぶ。
3.ブログ・インスタグラムの投稿編
- ありがちなNG例(機能の説明):
「今日は新商品の〇〇をご紹介します。このクリームは△△という成分が入っていて、保湿力がすごいです。ぜひお試しください。」
- 心を掴むOK例(未来を語る):
『エアコンの乾燥で、夕方には肌がカピカピ…』なんて経験ありませんか?そんな夏の乾燥悩みの救世主が、この〇〇クリームなんです。まるで肌に潤いのヴェールをまとったみたいに、一日中しっとり感が続くから、夕方のメイク直しも怖くない!
『今日の私、なんだか調子いいかも♪』そんな風に、毎日をご機嫌に過ごせるお守りクリーム、ぜひあなたの肌でも体感してみてくださいね。
#乾燥肌の味方 #ツヤ肌育成
ポイント: お客様の「あるある」な悩みから始め、共感を呼ぶ。クリームを使った後の「感情」(ご機嫌に過ごせる)や「具体的なシーン」(メイク直しも怖くない)を描写する。ハッシュタグでもベネフィットを伝える。
「商品の説明」をするのではなく、「お客様の理想の未来の物語」を一緒に描いてあげる。
その意識を持つだけで、あなたの発信する言葉は、お客様の心を動かす魔法の言葉に変わります。
ぜひ、今日からあなたのサロンの「言葉」を見直してみてください。
お客様一人ひとりの「理想の未来」を語ることで、サロンはもっともっとお客様から愛される場所になるはずです