お客様の脳内で「理想の未来」を上映する!
魔法の「ムービートーク」実践術

エステサロンにお越しになるお客様は、誰もが「もっと綺麗になりたい」という、希望を抱いてご来店されています
施術体験で、その希望が「これなら変われるかも!」という期待に膨らんだのに、最後のコース提案で「少し検討します」という言葉が… なぜでしょうか?
それは、「支払い」という現実が、お客様の脳に「今じゃなくてもいいかな」「こんな高額、私にかけてもいいのかな」という、様々な不安を呼び起こすからです。
この不安の壁を越えるために、私たちがすべきことは、商品やサービスの「説明」を繰り返すことではありません。
そう、お客様の脳内で、「理想の未来」を手に入れた自分の姿を、まるで映画のように上映して差し上げることなのです。
【なぜ「理想の未来」をイメージさせることが鍵なのか?~「ムービートーク」の魔法~】
私は、お客様の脳内で理想の未来を上映させる会話術を「ムービートーク」と呼んでいます。
例えば、「自信が持てるようになったら、どんなファッションに挑戦してみたいですか?」と問いかける。
すると、お客様の脳内では、憧れの服を着て、笑顔で歩く自分の「映像」が再生されます。そして、その映像と共に「嬉しい」「楽しい」「ワクワクする」という、リアルな感情が生まれるのです。
この「感情」こそが、「支払いの痛み」という不安を上回る、強力なモチベーションとなります。
お客様は、「この感情を手に入れるためなら、これは私にとって必要な投資だ」と、自分自身でその価値に気づかれるのです。
【わざとらしくない!お客様の心を開く「未来への質問」パターン集】
では、どんな問いかけが、お客様の脳内で「ムービー」を上映するスイッチとなるのでしょうか?
ポイントは、「もしも〇〇が叶ったら、あなたは△△をどうしますか?」という形で、お客様が自由に想像を膨らませられるように問いかけることです。
<フェイシャルの場合>
- 「もし、この肌荒れが気にならなくなったら、明日の朝、鏡を見るのが少し楽しみになりそうですね。肌がきれいになったことを誰に一番気づいていただきたいですか?」
- 「このシミがもう少し目立たなくなったら、コンシーラーを使わないメイクにされたいなーって思われますか?」
<ボディの場合>
「もし、このスッキリした脚のラインを手に入れたら、ずっと履きたかったあのスカートを履いて、どこにお出かけされたいなーって思われますか?」
- 「目標の体重になったら、自分へのご褒美に何をしてあげたいですか?」
【まとめ】
エステティシャンの役割は、商品を「説明」することではありません。
お客様の「もっと」という願いを、「ムービートーク」で具体化し、その理想の未来を手に入れるための最高のパートナーとなることです。
お客様の脳内で、キラキラと輝く素敵な映画を上映する。
その「ワクワク」こそが、お客様の不安を希望に変え、「あなたにお願いしたい」という最高の言葉を引き出す、本当の魔法なのです。
間違っても「理想のボディラインを手にいれたら、着たいお洋服楽しめそうですね!」と勝手にお客様の未来を喋らないこと。
意外に多いですよ